愛ってなぁに?
小さい頃、家のラジオのFM放送で流れていたエッセイが 今でも不思議と心に残っています。
女の子が お母さんに訊きました。
「愛ってなぁに?」
お母さんは答えます。
「あなたが大好きなリンゴを食べようとしている時にネ、そのリンゴを誰かにあげたいなぁと思ったら、それが愛なのよ。」
その時の私は、あまりピンと来なかったように思うのですが、それでも その言葉を 心の奥に大切にしまいました。
愛ってなぁに?ー驚きー
愛ってなぁに?ー喜びー今 私は、胸に しまい込んでいた その言葉の重さを感じています。
本当に 自分が大切にしているものを 大切な人の為に差し出すことが出来るのでしょうか?
例えば、大切な人が行き詰っている時、その人に嫌われるかもしれない…そんな助言をその人にして上げることが出来るでしょうか?
その人を失うことになったとしても、その人の為になると思うことを言って上げられるのでしょうか?
自分を守ることで精一杯な時は、きっと出来ないだろうと私は思います。
その人に嫌われることが恐ろし過ぎて、その人に離れて行かれることが怖過ぎて、きっと口を噤んでしまう。
その人にリンゴを上げることは出来ない…。
愛ってなぁに?
私は、それは本当の優しさのことではないかと思います。
本当の優しさとは、温かい心の強さ…勇気。
その勇気の土台が、また愛なのだろうと思います。
心の奥に愛という温かい土台がなければ、自分自身を応援するパワーが持てないから…。
全て連動しているのですネ
誰かが 何処かで 人にリンゴを上げる勇気を持てれば、その愛は連鎖して行くのではないでしょうか。
私はリンゴを上げられる人でありたいと、それを目指す人でありたいと思います。