月の中では狭すぎて
私は空を見るのが大好きで、月を見上げることも多いのですが「あの月の中にウサギがいるのかなぁ」なんて思うと何だか可哀想な気持ちになってしまいます。
あんな小さな円の中に閉じ込められていたら息苦しいのではないのかと…。
私自身が狭い枠の中に居ることを息苦しく感じる人だから、そのように思うんでしょうネ
というわけで、ウサギさんを月の外に出して上げちゃいました。
月の中では狭すぎて
月の外へ飛び出したウサギたちを 月が優しく温かく見守っています。
描き上げた月を見て、私は思わず笑ってしまいました。
月の表情は亡くなった私の父にそっくりだったから。
私の父は自由な人でした。
それが家族に災う部分は もちろんあったけど、でも私の自由さを無条件に応援してくれている人でもありました。
父は自分が自由人で、しかも、そんな自分のことが大好きな人だったのでしょう。
だから私の自由さを微笑ましく見ていてくれたのだと思います。
そんな人でなければ、もっと私に厳しくしていたでしょうから。
その父がいたから、私は 今の自由奔放な私でいられる。
私にとって父は、ウサギを見守る月のような存在だったのだと思います。
今回の絵は、オイルパステルと色鉛筆を組み合わせて描きました。
オイルパステルだけでは描き切れない細かい線を色鉛筆で描けたので、より自由に描けたと思います。