大阪府カウンセリングルーム 陽だまり工房・あいむの「こころの絵にっき」

日々 感じることを絵とことばで綴る「こころの絵にっき」

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沖末めぐみの「こころの絵にっき」

 
母は
周りの人の愛情を
上手く
キャッチ出来ない人だった…と
そう以前の記事に
書きました。
 
それは
娘である私にも
受け継がれたものでした。
 
今回は
そのことについて
書き&描きたいと思います。
 
宜しければ
お付き合い下さいネ
(*^◯^*)
 
 
以前の私は
不信感のかたまりでした。
 
周り中の人に
いつも何かを
責められているようで
何かすると
また責められるのではないかと
常にビクビクしていたように
思います。
 
母 曰く
「人を見たら泥棒と思え」
σ^_^;
 
もちろん
そう言われていたから
不信感のかたまりに育った
…なんて
そんな極端な話ではありません。
只、その言葉が
象徴的なだけなんです。
誤解のないように!
 
 
不信感の話をする時
私が たいてい例にあげる
2つのエピソードを
書きたいと思います。
 
まずは一つめ
 
亡き (3年前に亡くなった) 夫と
まだ結婚する前の話。
 
2人で喫茶店に入り
私はミルクティーを
夫はメロンジュースを
注文いたしました。
 
ジュースが来て すぐ
夫は「メロンいるか?」と
グラスに飾られたメロンを
私に差し出しました。
 
その時
私は とっさに 訊きました。
「メロン嫌いなん?」
 
夫は苦笑しながら言いました。
「メロン嫌いやのに何でメロンジュース頼むねん」
 
そう。
夫は自分の好きなものを
私にくれようとしていたのです。
 
でも私には
その思いがキャッチ出来ませんでした。
 
私の根底には
 
「他人が私に 自分の大切なものを
与えてくれるはずがない」
 
そういう信念(思い込み)が
あったのですネ
 
それが
他人の好意を信じられない
不信感というものなんです。


お次は
もう少し後の話
 
初めてのカウンセリングを
半年くらい受け
終了した後のことです。
 
一度カウンセリングを
終結したとは言え
まだまだ
私の不信感は健在でした
 
友人たち(厳密には先輩たち)と
お茶をした後
私たちは建物の出口に
向かって歩いていました。
 
途中
私は ひとり
トイレに寄りました。
 
トイレを済ませて出て来ると
トイレの前には
誰もいませんでした。
 
私は みんなが
先に帰ったのだと思い
そのまま帰りました。
 
後日
友人の一人が
私に尋ねました。
「あの日、出口の所で待ってたのに
どうしたの?」と。
 
そう。
友人たちは みんな
私が来るのを
私が帰ったのとは
別の出入り口のところで
ずっと待っていてくれたのです。
 
けれど
 
「誰も私なんかのことを
気に掛けてくれるはずがない」
 
私に そんな信念(思い込み)があった為に
友人たちを探すことも
連絡することもなく
さっさと1人で
家に帰ってしまったのです。
 
他人の好意を信じようとない
私の偏った思い込みが
友人たちの思いを
無にしてしまいました。
 
そうやって 私は ずっと
自分の信念
(誰も私なんかのことを
気に掛けてくれるはずがない) を
証明する方向へと
自分で持って行って
しまっていたのです。
 
そんな寂しい出来事が
起こることなど
決して望んでいないのです。
 
でも
 
自分の決めた脚本通りに
進んでいくことは
ある意味
安心でもあるのですネ
 
変化することを恐れているのです。
無意識に…。
 
その時は
友人が その場で起ったことを
率直に話してくれたから
私も 行き違いに気づけました。
 
けれど
そんなふうに訊いてくれる人は
稀なのではないかと思うのです。
 
おそらく
常には
 
私は友人に
「付き合いの悪い冷たい人」
なんていう印象を
知らず知らずに与えてしまい
その後は
誰も私を待たなくなる
そんなことが
起こっていたでしょう。
 
そして 私の
「やっぱり誰も私なんかのことを
気に掛けてくれない」という
信念が強化されていくのです。
 
 
他人に対する不信感が強く
人の愛情を上手く
キャッチ出来ない
その流れを
少し分かって貰えたのでは
ないでしょうか?
 
 
さて、ここで!
 
少し考えて欲しいことが
あります。
 
私の抱える他人に対する不信感…。
それって
本当に 他人に対して
抱えているものなのでしょうか?
 
 
夫がメロンをくれた時
私は
「他人が私に大切なものを与えてくれるはずがない」
と思いました。
 
友人たちがいなかった時
私は
「誰も私なんかのことを気に掛けてくれるはずがない」
と思いました。
 
それは どちらも
「他人に好意を持たれるような
私であるはずがない」
と思っているということ
なのではないでしょうか?
 
私は
私自身を信じていなかったのですネ
 
不信感
それは 実は
私が自分に対して
抱いているものだったのです。
 
 
不信感
 
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「他人を信じられない」
なんて
よく言いますが
 
それは
その人を信じようとする
自分を信じていない
ということではないでしょうか。
 
「周り中が敵に見える」
それは
「周りの人に愛される自分」
というものを信じられない
ということなのではないでしょうか。
 
 
「自分を信じられない」
つまり それは
自分に自信がないということ。
 
 
自分に自信が持てなくなる
そうなってしまうには
それなりの理由があります。

自分に自信がないということが
分かったからと言って
じゃあ自信を持とうビックリマーク
すぐに
改善出来るようなものでも
ありません。
 
 
それでもネ
 
諦めないで下さい。
 
今、私は
私自身を信じられるように
なって来ています。
 
私の周りの人の好意を
少しずつキャッチ出来るように
なって来ているのです。
 
私の見える世界が
他人の好意
他人の愛情で
溢れている
そんなふうに
思えて来ているのです。
 
私が そんなふうになるのには
たくさんの時間が
掛かりました。
 
私に関わって下さった
カウンセラーさんを始め
多くの方の温かい力を
たくさん借りました。
 
その方たちの支え
応援があったからこそ
今の私があるのだと思います。
 
そんな方たちの中で
私の心は育まれました。
 
そして今、私は
どんな自分のことも
「私は これでいい!!
と思えて来ています。
 
失敗したっていいビックリマーク
間違えてたっていいビックリマーク
走ってもいいビックリマーク
休んでもいいビックリマーク
 
私の感じることを信じていい!!
 
私自身を信じていい!!
 
そう思えるように
なって来ているのです。
 
 
自分にOK!
 
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自分自身を許し
受け入れ
そんな自分に
自信を持ち始めるとネ
 
ホントに不思議なのだけれど
自分の周りから
敵がいなくなるのです。
 
私の信念が
「愛されるべき自分であるはず」
というものに変わると
自分の他人を見る目が
変わるのです。
 
他人の良い面を
クローズアップして見るように
なるのですネ
 
あんなに冷たく感じた北風も
あんなに暑かった太陽も
みんな みんな
味方に見えるから不思議ですよネ
 
 
 
北風も太陽も
 
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以前と一転した
こんな明るく輝く景色を
 
今の私に見える世界を
 
1人でも多くの人に
見てもらいたくて
 
体感して欲しくて
 
私は今
カウンセラーを
やっています。
 
 
温かい周りの人から
いただいたものを
今度は 私が
周りの人に贈りたい。
 
そんな気持ちで
カウンセラーをやろうと
決めました。
 
 
私 1人の力は
微力かもしれない。
 
けれど
私に出来る範囲
私の手の届く範囲なら
私にも
きっと何か出来るはず。
 
最初は小さな種
でも その小さな種が
少しずつ 飛び広がり
また新たな種を生む
 
いつか世界中に
たくさんの花が咲く
 
色んな個性
その それぞれが自信を持って
精一杯 花を咲かせている
 
そんな景色が見てみたいなぁ
 
そんなふうになるといいなぁ
 
というのが
今の私の夢ですクローバー
 
 
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空に帰った今の母なら
私の伝えたかったことをキャッチして
力を貸してくれるかも。
…なんてネにひひあせる
 
 

かなり長くなりましたが
最後まで
お付き合い下さった方
本当に
どうも ありがとうございました。
 
m(_ _)m
 
 
クローバー Megumi.O クローバー